肩甲骨内側の痛み
30代男性。
肩甲骨内側の痛みで来院。
14、5年前からずっと消えることなくこられたそうです。
この日は右腸骨の前方回転を調整。
調整後、肩甲骨内側の痛みなくなる。
2回目問診時、背中軽いが、疲れると痛みが出るとの事。
この日は右大腿骨の調整。
かなり中心がとれてきた様子、本人も
「足が長くなったみたいに感じる」
右腸骨の前方回転はほとんどの方が行う調整です。
これだけで、様々な主訴に、変化・改善がもたらされてきました。
皆さん様々な病名・症状で来院されますが、
同じ様な歪み方をしてても、
生活習慣・体の使い方、肉質など、
その方、その方の歪みのバランスの取り方で、
出てくる状態も違ってくるようです。
肩甲骨内側の痛みと言われた場合に、
右腸骨の調整のみに2時間かけるのは、
中々勇気のいる事です。
腕や、首の神経から来てるかも知れないし、
患部そのものに問題があるかも知れない。
様々な療法・考え方がありますが、
骨格細分化調整では、
全身の触診から出された調整箇所をひたすら、
整えていくだけです。
バランスを崩そうとする歪みを、一つ一つ整えていく
非常に地味で、地道な作業です。
また、体の右側に主訴があっても、
ひたすら左の調整が続く時もありますし、
腕が痛いのに、膝の調整をしなければならない時もあります。
即結果が出ることもあれば、
何回もかけてじわじわと変化していく方もいます。
その時その時の、自分の診断に絶対的な自信を持てないと、
結果の出ない時期非常に苦しみます。
また、患者さんに納得してもらえるだけの、
こちら側の、体に対する理解・状況の把握が必要不可欠となります。
全身のねじれが解放される中で、
様々な変化が起きてくるのですが、
中には、ねじれの影響以外の問題の方もいます。
その為、問診での聞き取り、
施療後の変化の様子などから、
常に総合的に判断していく必要があります。
自分の診断に絶対的な自信を持ちつつ、
常に自分の診断を疑う・検証し続ける。
整体に限らず、生きる上でとても有効な事です。
しかし、一筋縄でいくようなことでは、なく・・
骨格細分化調整を探究し続けてきた、
その結果として、
見えてきた世界です。
私達はきっとそういうものを求めて、
骨格細分化調整を続けているのだと思います。